釣りの日はいつも雨

コピーライターによる人間観察日記

「学生の時が一番楽しかった」って言う人


ずっと自分の中にこのような感情があった。なぜ「ダサく」感じてしまうのか。少し考えてみた。

本当のことを言うと、私はこのような発言をする人がうらやましいと思っていた。なぜなら、私は輝かしい学生生活を送ってこなかった。何をもって輝かしいとするかは分からないが、少なくとも「学園祭や体育祭で最高の思い出ができた」「彼氏と一緒に下校した」などの記憶はない。とても楽しかった感覚もないし、とてもつらかった感覚もない。ゆえに、学生時代を「一番楽しかった」と胸を張って言える人に嫉妬していた。

が、社会に出てしばらくすると、なんだかそんなことを言う人が「ダサく」見える現象が起きる。飲み会で、仕事の愚痴を吐く同僚たち。上司が使えない。仕事量が多い。後輩が仕事を覚えない。決まり文句はいつも「あー、学生に戻りたい。高校生に戻りたい。あの時が一番楽しかったわー」だ。


突然話は変わるが、オタクには「懐古厨」という厄介な連中がいる。

懐古厨(かいこちゅう)とは、「昔のほうが良かった」といった言葉を連発し、むやみやたらに現在あるものを否定したがる人たちのことである。2000年代初期に2ちゃんねるで生まれた2ちゃん語の一つ。
ニコニコ大百科より


「今の作品はクソ。初期のほうが断然よかった。」とかそんなサムい発言しかしない評論家気取りのやつらである。漫画でもアニメでもアイドルでも音楽でも、どんなジャンルにも生息している。もしかして、やつらの「痛さ」の正体は、評論家気取りな部分に加えて、「過去にしがみついて、今と向き合えない幼稚さ」なのかもしれない。

人生で、今が一番最高。

私はそう思っている。極端なことを言うと、今を楽しく生きられなかったら生きてる意味がないと思っている。過去が一番よかった、と言ってしまった時点で、今の自分を否定することになるからだ。人生楽しいかどうかなんて、自分の考え方次第なんだから。私は常に、自分が楽しく生きられるように生きている。

学生の時が一番楽しいなんて、ほんと素晴らしいことだと思う。うらやましい。けれど、それ以上に今も楽しいと、どうか笑ってくれ同僚。じゃないと、学生の時のお前がかわいそうだ。